今は出番がなくなったオリンパス ZUIKO 28mm F3.5。このレンズはよく使いました。たぶん私の人生の中では一番多くの思い出を切り取っています。
OM-SYSTEMですから小型軽量。特にこのレンズは超小型。Canon 28mm F1.8 USMと比較すると大きさの違いがよく分かります。
あ、右がZUIKO 28mm F3.5のレンズです。どうです、小さいでしょう。確かにレンズの明るさは違うけれど、こんなに違うと外出時にもう一本レンズが持てます。
ZUIKOレンズはフィルターをなるべく49mmにして他のサイズのフィルターを持ち歩かなくても良いように工夫していました。このレンズもそうです。
当然、オートフォーカスレンズではないので、ピントリングを回してピント調整をします。久しぶりにピントリングを回してみますとフィーリングがいいですね。最近のオートフォーカスレンズのピントリングはスカスカしていて、やはりこのレンズのような感触が一番よいです。その気にさせる感触です。
オリンパス ZUIKO 28mm F3.5のコーティングはマルチコートではなく単層コート。この時代のレンズでは当たり前の仕様ですね。
レンズ前玉に光を当てて反射する光の色を確認すると、高価なマルチコートだと緑色に反射しますが、そんな反射光はありません。
でも使ってみて、マルチコートならと思ったことはあまりなかったです。F3.5という明るさの影響なのか、それともレンズの設計が優れていたのか分かりませんが、あまり困るシーンは記憶にありません。
全般的にZUIKOレンズは「しゃっきり」撮れました。このレンズもしゃっきりレンズです。周辺光量もありましたし、当時としてはコントラストも高い方でした。今のレンズで言えばマクロレンズ風の写りです。
またレンズ全面に書いてあるのも意味があって好きだったです。
少し説明をさせてもらいますと、G.ZUIKOのGはレンズが7枚という意味です。従ってE.ZUIKOだとレンズは5枚使っています。AUTO-Wは自動絞りの意味。シャッターを切った時に設定してある絞りまで自動に絞りますということです。この当時は他のメーカーでは自動絞りでないレンズもありました。無駄にメーカー名をいくつも書いてないのもいい(笑)
ピントリングなどに書いてある距離文字。この印字は字にあわせて溝を彫り墨入れです。これは手間がかかると思います。今のレンズは印刷の技術が高くなったのか、そのまま印刷してあるだけ。昔のレンズを知っていると寂しいですね。
オリンパス ZUIKO 28mm F3.5 は私の一番好きなレンズでしたが、今は思いでのレンズとしてすっかり留守番です。そのため三番目に好きなレンズとして紹介させていただきました。
レンズ構成6群7枚/最接近撮影距離0.3m/重量170g/全長33mm/最大径59mm
撮影:Canon EOS 10D EF100mm F2.8マクロ
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