前の話になりますが、2006年度人材育成を受講している頃、別件でしたが岐阜県にあるテクノプラザへ視察をする機会がありました。
テクノプラザは、VR技術やロボット技術など科学技術に関する各研究開発機能が集積する研究開発拠点として、また「IT」と「ものづくり」の融合による産業の高度化・情報化・及び新産業の創出を目指している施設だそうです。
松江からはJRやくもに乗って岡山で新幹線に乗り換え、名古屋経由でJR高山本線の蘇原駅で下車しました。割と移動に時間がかかりました。
テクノプラザに着いてみると規模の大きさにビックリします。先ず中心になる建物ですが、有名な建築家リチャード・ロジャース氏が設計した建物で、外見もそうですが中に入ってみてもビックリです。目の前には経験のない異空間が広がります。島根でいうとソフトビジネスパークにくにびきメッセの大きな建物が建っているような感じでしょうか。
テクノプラザと同じ敷地内にあるワボットハウスにも寄りました。中は撮影が禁止されていましたので写真を掲載することはできませんでしたが、研究中の話を聞かせていただきました。
この時は説明していただいた方と、後に広島のセミナーで再会することになるとは思いもしませんでした。
写真の建物は右がロボットの居る建物。左はロボットの居ない建物だそうです。写真には写っていませんが、この右側に生活空間にどのようにRT(RobotTechnology)を生かすか、研究している建物があります。部屋はリビングルームの作りをしていました。凄いですね。
次の写真はアネックス・テクノ2になります。
ここでは二足歩行ロボットを発見。またインキュベートルームが40室あり、創業後5年以内の企業または個人の方が入居されているそうです。
移動は大変したが刺激のある視察でした。
撮影:LUMIX DMC-FX01
実は、昨年11月に、鳥取のグループをこのコースで案内しました。
返信削除ワボットさんの第3者評価はいろいろありますが、最も重要な点は、地域の産業にどう活かすか!?という視点をもって活動している部隊が存在すること。
ワボットさんの最近の提案で、面白いと思うのは、位置情報を与えてやる環境を整備して、ロボットそのものは極力シンプルにする仕組み。
施設側の設備も汎用性の高いタイル等に低価格のチップを持たせ、レイアウト変更等も容易くする・・・。
要するに、導入することによりコストダウンになります!と言い切れるロボットの提案をめざす。
こいつぁ、発想としてアリですよ。
ブログには書いていないのですが、2006年度の人材育成の時に掃除ロボットのルンバを解体したのです。
返信削除解体の目的はどうやってコストを押さえているかを目で見るでした。タッチセンサーと音センサーだけで、カメラなどの映像系の処理は使わず、簡単な回路で作られていました。それでも部屋を掃除することができる。
製品化するためのアプローチは先端技術の研究と違う。市場にあわせるようにコストをどう絞るか。そのアイディアがあって受け入れられるのかと。
2007年度にはルンバの類似商品が出てきたそうですが、ルンバに比べると部屋のマップがきちんとできないのか、掃除能力が低いと話を聞きました。
部屋のマップはルンバが動きながら部屋の大きさや形などをメモリに展開して掃除エリアを判断するそうです。プログラミングの完成度も関係があって、なおさらロボットの世界は面白そうだと思いました。
なるほどねぇ。
返信削除同じ低コスト化をイメージしても、
立ち位置が違うと、関心の持ち方も変わるもの。・・・かぁ。
プログラムのキーをどちらに持たせるかは、与えられる環境によっても変わりますね。
基本的なラインを決めてしまえば、あまりいじる必要の無いワークを前提にすると、フロアに番地、天井に衛星(笑)が安く組めれば、ロボットは極端にシンプルでいい。
ご存知の通り、自律行動型になればなるほど、プログラムは複雑で単価も上がっていく・・・(苦笑)。
一方で、プライベート性が強くなると、フロアと衛星の組み合わせそのものが扱いづらい。
・・・よって高コストにつながる。
より低コストな自律行動型が条件だわなぁ。
あと、メンテナンスの視点に、結構、注目度が集まってますね。
前者では、ワークにおける耐性が強いことが重要であり、所与の条件に従うプログラムは単純なものが好まれる。
後者では、「こだわり」が重要で、プログラムもそれにともなって単純ではありえない。
という特徴に対応したメンテ環境の提供が合わせて求められる。
どんなロボットを組むか?
・・・は、いろんな条件を織り込んで「デザイン」していくので、面白いのでしょうね。
危険物回避カーを作成したときにプログラミングしたのですが、この時のハードになる危険物回避カーは教材として与えられて、ほぼ誰もが同じモノになっていたと思います。
返信削除実際にコースを走らせながら完走できるかを競った?のですが、受講者の皆さん、それぞれ動きが違いました。同じハードでもソフトによって結果が異なります。
そしてソフトは生産量に応じて単価は下がります。そのあたりを睨みつつ、ハードとソフトの設計ができると面白いです。
ただ、エレベータの安全度が下がるようなハードやソフトの設計であってはいけないと思いますから、譲れないところはお互いが主義を通す必要があるかと。そんな環境作りができればいいな。と思う次第です。
・・・いかに安く作るか。
返信削除買い手にも財源がある以上、
作り手にとって必要なセンスであり、競争力だと思います。
ロボットは、作り手が一方的に作っても、使い勝手を買い手が選べる・・・ほど、残念ながら、モノが熟成していない。
だからこそ、専用機チックではありますが、「買い手(使い手)」と「作り手」の間で、「どんなものを作るか」についてのコミュニケーションが、まだまだ欠かせない!
・・・と思っています。
コミュニケーションを通して良いモジュールができあがると良いですね。
返信削除オープンソースみたいに多くのモジュールができると、それを活用してコストと期間を削減することができそうです。あ、そのためにはどこまで公開できるかも検討が必要になりますねぇ。