2009年2月5日木曜日

オープンソースの図書館システム koha

以前、kohaというオープンソースの図書館システムを評価する機会がありました。

このkohaはオープンソースソフトウェアとしてインターネット上にプログラムソースが公開されています。そのため利用に際して自分たちで機能の追加や変更が可能です。あとライセンス料はかかりません。

kohaの生い立ちですが、ニュージーランドで作られた世界初のオープンソース図書館システムで、2000年に Katipo Communications 社が Horowhenua Library Trust のために開発しました。そして完成後オープンソースとして公開されたのです。


その後kohaはアメリカ、アジア、ヨーロッパ、オセアニアと世界中で利用されているそうです。

kohaの機能は蔵書の貸借管理、OPAC、図書や雑誌の発注と仕入管理、利用者管理などで総合的な図書管理システムとして利用することができます。また動作環境としては Linux(Debian)、Apache、MySQL、Perl となります。

派生としてOSS図書館システム企業のLIBLIME社がkohaのアップグレードを行いkoha Zoom としてリリース。米イリノイ州のネルソンビル公共図書館が導入。そして米国ペンシルベニア州クロウフォード郡のメドヴィル公共図書館ではハードウェア購入とあわせて約4万5千ドルで koha Zoom を自分たちの図書館運営にあわせて改良を行い導入されたそうです。

ここで注目すべき点は改良を依頼した図書館がスポンサーとなって他の図書館のためにオープンソースで公開した点です。これによりこの図書館システムの対応範囲が広がってきます。

さて、もし日本国内の図書館が koha を導入したいと言うのであれば、少なくとも日本語対応のために改良をしないといけません。そして最初の図書館が費用を出して改良を行いオープンソースとして公開すると、新しい図書館システムの風が吹くかも知れません。また改良をする会社は日本国内の会社でも問題はありません。だって koha はオープンソースで公開されているのですから。

オープンソースって面白いですね。

オープンソースソフト図書館システム「koha」
http://www.koha.org/

2 件のコメント:

  1. 教育の場でも利用できるオープンソースいいですね。
    また、例の話の機会を作りたいと思います。
    koha動いているところを見てみたいです。

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  2. はい!教育の現場で是非ともです。
    ところでkohaはリンク先へ見に行ってもらうとサイトの紹介があります~。

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