2011年3月26日土曜日

環境防災Nネット

原子力施設では周辺の空間放射線量がどれくらいの値になっているか、リアルタイムで測定した値をサイト上で公開しています。

環境防災Nネット(文部科学省)
http://www.bousai.ne.jp/vis/index.php

残念ながら福島と宮城県は3月11日から調整中のままで測定値を確認することは出来ませんが、松江市は最終更新時刻:2011年03月26日23時30分で42nGy/hでした。

それにしても公表されるデータの単位はその時々で違っていて判断が難しいです。例えば26日にあった「海水から基準の約1250倍のヨウ素131が」の報道では実測値としては分からないです。基準の数値とは、また基準の意味は何だろうと思ってしまいます。きっと危ない数値なんだと理解するしかないのでしょうか。何だか必要以上に心配になります。

あと「現時点で心配ない」とか「健康に直ちに影響はない」とかの言い方も、とても心配になります。説明としては適切な表現ではないと思います。まだ正確な数値を早く教えてくれて、判断は任せますの方が安心します。

地デジの告知みたいに「放射性物質と放射線について」などの意味について、分かりやすくテレビ番組などで都度説明するのが良いと思ったりします。

2011年3月25日金曜日

被曝量は分からない?

私なりに放射線について知り得た情報をまとめた。目的は報道等の内容を少しでも理解するため。素人がまとめたので間違いがあるかも知れない。だから備忘録として自分用のメモとする。

Q.人が被曝するとは?
A.放射線を浴びること。ただ放射線は体に留まることなく突き抜ける。突き抜ける時に遺伝子などを傷つける。傷ついた遺伝子があると後に癌になる可能性がある。危険性は放射線の強さと浴びている時間の積算になる。少ない放射線でも長い時間浴びていると危険だ。また、強い放射線を瞬間に浴びると火傷や即死する恐れがある。

Q.放射線の被曝は分かるのか?
A.全ては分からない。放射線は体を突き抜けて遺伝子などを傷つけるだけだから、被曝したことは証明できない。短時間でも強い放射線を浴びると遺伝子が考えられないぐらいに変化するので、この場合は分かる。また放射性物質を吸ったり飲んだりすると内部被曝といって、体内にある放射線物質の放射線で分かる。

Q.報道では放水時に被曝量は30ミリシーベルト以下に抑えるようにと言っていたが?
A.フィルムバッチを体に付けることで累積した放射線を知ることができる。フィルムバッチはレントゲンのフィルムと同じようなもので放射線の強さによって色が変わる。作業後にフィルムバッチを現像することで判断できる。原発内での作業はフィルムバッチを付けて、この人はどれぐらい被曝しているか累積値で管理している。目安として飛んでくる放射線をリアルタイムで測定する放射線計測器もある。設定値を超えるとアラームが鳴る計測器だ。どちらも被曝する時に体に付けていないと被曝したことが分からない。

Q.報道であった放射線とは?
A.放射線を出す物を放射性物質と言っている。放射性物質は杉花粉みたいなもの。目に見えない小さな物質。それが爆発などで上空に飛んで広範囲に飛び散る。飛び方は火山灰と同じだ。飛んだ放射性物質はやがて雪みたいに落ちてくる。その飛んできた放射性物質から放射線が出ている。主にそのことを言っている。

Q.シーベルトとベクレルとは?
A.シーベルトとは放射性物質から放射される放射線の強さ(エネルギー)。放射線の種類によって人体への影響度が違う点を考慮して数値化した単位。そして1秒間あたりの放射線の量(数)がベクレルだ。人体への影響を考える場合は放射線の種類によって影響度を考慮しているシーベルトの方が比較や判断しやすい。ベクレルだと放射線の種類を知らないと人体への影響度を判断できない。

Q.放射線量は原発から離れると安全?
A.安全とは言えない。原発は爆発して建屋が崩壊しているので、放射性物質は原発の敷地内に多く落ちている。だから放射線は多いが、放射性物質から放射線は遠くまで飛ばない。離れれば安全だが、放射性物質は風に乗って杉花粉のように飛散する。風の流れ方によって飛散する方向や距離は変わってくる。また雨が降る時に雨粒に放射性物質がくっついて放射能の雨となる。それが川に流れる。こうなると風とは関係なく運ばれる。池があると池に集まる。杉花粉と同じように風向きと天候に注意が必要。

Q.放射性物質はいつまで放射線を出すの?
A.原発から放出される放射性物質の半減期は、

  • ヨウ素131は8日
  • セシウム134は2年
  • セシウム137は30年
  • プルトニウム239は2万4000年

と言われている。半減期とは放射される放射線が半分になる期間。100マイクロシーベルトなら、ヨウ素131は8日経てば50マイクロシーベルト、16日経てば25マイクロシーベルト。セシウムは134は2年経てば50マイクロシーベルト、4年経てば25マイクロシーベルトに減少する。あと、検出される8日前にヨウ素131が既にあったとすると、その倍の200マイクロシーベルトの放射線が1時間あたりに放射されていたことになる。

Q.ほうれん草や水道水に放射性物質があるということは?
A.放射線を出し続ける目に見えない程の小さな物質が含まれていると言うこと。食すると体内に取り込まれる。ヨウ素131は二ヶ月程度、セシウム134は80日程度で排出される。体内にある間は半減期を元にして被曝し続ける。また、水源地の周辺や作物を育てている周辺にも放射性物質が落ちている。

Q.水道水のヨウ素131はいつまで続く?
A.原発から距離が離れて風が吹いてなければ、理論的には雨が止んでから8日経てば放射線は半分の量になる。さらに8日経てばその半分に。セシウム137なら30年経てば半分に。さらに30年経てばその半分に。しかし、半減期の間に水源となる川に放射能の雨が降ると放射性物質は増えてしまう。

Q.ほうれん草や水道水を食さなければ大丈夫?
A.空気、水、食べ物、接する全ての放射性物質の合計が被曝に結びつく。空気だけでは生きられないし、水だけでも生きられない。また、豚や牛なども空気を吸って水を飲んでいる。だから、水道水や土壌に放射性物質があること事態が危険と考えて良い。それら全ての放射性物質を合計する必要がある。また、被曝量は時間との掛け算になる。10時間体内にあると10倍する必要がある。その場所に居ても同じで居た時間を掛けてやる必要がある。しかし、ヨウ素131は8日で半減するので、まだ安心だが、セシウム134は2年、セシウム137は30年、プルトニウム239は2万4000年となるので、土壌を変えなければ作物を育てることはできない。プルトニウム239の飛散状況は公表されていない。

Q.被災した人の放射線を確認している報道を見たが、あれの意味は?
A.体に付着している放射性物質と体内に取り込まれた放射性物質から放出されている放射線を計測している。だから放射線が確認されても体を洗い流すだけで大丈夫。時間が経過した今は既に内部被曝(体内への被曝)の恐れもあるので、体を洗い流すだけでは足りないかも知れない。そして影響度を知るためにも放射性物質の種類や放射線の種類を知る必要がある。

Q.防護服を着ると安全?
A.報道で見る防護服は放射性物質がなるべく付かないようにする服。放射線は通してしまう。マスクも同じ。分かりやすく言うと防護服は雨カッパみたいな物で、マスクは細かい埃を吸い込まない防塵マスク。被曝を避けるためには放射性物質から離れるしかない。

Q.中性子線とは?
A.中性子線とは原子炉から中性子が飛び出すと中性子線となる。この中性子線は人の体内を突き抜ける時に人の細胞核に入ってしまい細胞核から放射線を放射する。これにより新しい細胞を作ることはできなくなる。もっとも危険な放射線で遮蔽も難しい。他に放射線はアルファ線、ベータ線、ガンマ線、エックス線などがある。

これで報道が少し分かりやすくなった気がする。しっかり理解して過剰な心配はしないようにしたい。

2011年3月24日木曜日

プルトニウム239

23日は水道水が放射能汚染されたと大騒ぎになった。

私はブログを書いて混乱を招くことは考えてない。また、原発反対と唱えてる訳でもない。原発関係の専門家でもない。だから、原発についてはブログに書かないでおこうと思った。でも、災害発生からテレビを見ていて気になる点がいくつも累積してしまった。もう、大きな爆発はないだろうと思ったら、少し安心して22日は原発についてブログを書いていた。

人間は自然とともにある。だから自然を敬愛して大切にしなければならない。

原発の事故が起きた時も同様に、自然環境がどうなるのかを先に考えないといけないと思う。ところが視点はそこにない。そうなると自然環境が破壊されて、人間に直接の影響が生じるまでは気がつかない。そして気がついた時は後手だ。

最優先に自然が保たれれば、きっとそこに住んでいる人たちも大きな影響から避けられたかも知れない。私には報道のあり方など、全てが大量消費時代から抜け出ていない感じがする。だから、目先のモノや値に一喜一憂して混乱を招いているように感じてならない。

自然を重んじるとは人に対しても言える。人も自然のひとつ。なるべく被曝をしないようにどうするか。それは周辺の住民に対しても、作業する人に対しても同じ。それを蔑ろにして被曝限界値をあげるとか、多くの人を投入して頑張るとか、もしあるとすればそれは現場からの声だろう。

単に混乱を避けるために、大切な生きものの「心」に配慮が足りないと思えて仕方がない。小さな生きものなどは見ない振りをする、そんな軽さを原発の事故などから感じてしまう。

ウランが燃えると発生するプルトニウム239の半減期は2万4000年。MOX燃料はそのウランの燃えかすであるプルトニウム239を抽出して作る。半減期が2万4000年のプルトニウム239はヨウ素131やセシウム137よりも永く自然を放射線で破壊続ける。

そんなプルトニウム239がどれぐらい自然を汚染しているのか、していないのか、いつまで経っても発表がない中、放射性物質が広がらないうちに早くセメントなどで埋めてしまうのが良い。放射性物質は人間の都合で作り出した怪物だから、あとは時間に任せるしかない。人間が手に負えない解決策はきっと自然の中にある。

白鳥

撮影:Canon EOS 50D EF300mm F2.8L USM

2011年3月22日火曜日

セシウム137

放射線を出す放射性物質ヨウ素131の半減期は8日。放射性物質セシウム134の半減期は2年。そして放射性物質セシウム137の半減期は30年と言われている。

そう、セシウム137は30年も放射線を出し続ける放射性物質。そんな恐ろしいセシウム137が杉花粉みたいに風に乗り空から落ちてくる。そして雨などで水路や川を流れて池や海へ。チェルノブイリの原発事故も風に乗って広範囲に広がった。残念ながらセシウム137が確認されてしまい、これから大きな問題となってくるだろう。

水や農作物、そしてそれらを食する鳥や豚や牛。そして魚類も。すべてが食物連鎖で切ることができない。例えば水にセシウム137が少なくても、野菜にセシウム137が少なくても、それらを食した生物はより多くの内部被曝することになる。それが食物連鎖であり、環境破壊というものだ。

だから少しでも早く、水や土を守るためにも、元になる放射性物質をセメントなどで埋めることを検討してもらいたい。それは大きな石棺となるかも知れないが、遅くなればなるほど多種多様の生物たちにセシウム137が広がる。そして食物連鎖の頂点にいる人間にセシウム137が累積する。既に時間との勝負だと思う。また、放射性物質のプルトニウム239の半減期は2万4000年ということも忘れてはならない。

福島第1原発にある3号機はMOX燃料を使っている。そのため原子炉と使用済み核燃料プールにMOX燃料が存在する。これはアクチニドの量が大きいため、外部に放出されればウラン燃料よりも潜在的ガン死が高く、110Kmの広範囲にわたって影響を及ぼすと言われている。

土と水を守ろう!

撮影:Canon EOS 50D EF300mm F2.8L USM

2011年3月21日月曜日

3月21日の白鳥ロード

今日は久しぶりに島根県安来市の白鳥ロードへ行ってみました。もう、白鳥は北帰行したかと思いましたが、まだまだ白鳥たちは居ました。

白鳥ロードの白鳥たち
空は雨でズングリです。

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

2011年3月16日水曜日

復興に向けた努力

3月11日の東日本大震災が起きてから、あまりのショックでブログが書けませんでした。地震、津波、火事、そして原発。すべてが現実のことと思えない状況です。

幸い私たちは山陰で直接の被害は免れました。そのため、今の自分たちに何が出来るのかを考えさせられます。被災地への支援物資の提供、義援金など。悲しいぐらいに出来ることが僅かです。

きっとそれ以上に出来ることは、目の前の仕事をこなして少しでも産業や経済を止めないことだと思います。西日本より西の地域、いや電力周波数の60Hzの地域で働く人たちが、ひとりひとり出来ることを頑張って、日本経済を低迷させない努力をすることが求められていると思います。

もっと、もっと、未来を見つめて動揺することなく生活を続けることだと考えます。

海猫

撮影:Canon EOS 50D EF300mm F2.8L USM

2011年3月10日木曜日

時間は加速する

年齢と共に月日が経つのがどんどん早く感じます。そして人生を全うして亡くなられる方も、周りに増えている感じがします。

だから「せっかち」なんだと自分に言い聞かせて過ごしていましたが、ある時から「まったり」と時間の流れを楽しむのも必要かなと思いました。これは季節で繰り返し訪れる渡り鳥を見ていて、そこには永遠の時間があると思えたからです。

しかし、最近はもっと時間が加速して一年が今まで以上に早く感じます。ここまで早くなると、どんな理屈も通りません。理由なしに一年が過ぎ去ります。

きっと人生の終わりではもっと早く時間を感じてしまうのでしょう。そんな儚さは自分の感情を超越してしまい、何だか大声で笑ってしまいそうになります。

もう、ここまで来ると何も怖さを感じない。そんな心境です。
だから私は我が儘なんだと思います。
ごめんなさい。

背中にちょこんと天使の羽?

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

2011年3月4日金曜日

ITのもの作り

IT(Information Technology)は様々な業種に変革をもたらす。ここで言う変革とは、ITを使って新旧のビジネスモデルを強固にして同業他社の競争から勝ち抜くことだ。

同業種における競争はITが用いられる前からある。より知恵を出して、お客さんの魅力のある商品やサービスを提供する。そしてより多くの売上を上げる。自分がしなければ他の企業や店などが始めてしまって差をつけられる。だから起業のときから、その努力は怠ってはいけない。

しかし、ITは少し前には無かった技術。起業する前からITを使っていれば、ITを使ってより良いビジネスモデルが浮かぶであろう。そこに現実の難しさがある。ジェネレーションギャップだ。だから若手のベンチャーや異業種からITを使って成功する企業が増える。

当然、この現象はIT産業にも起きている。

小さな変革は絶えずあるが、いま大きな変革になろうとしているのはクラウド(Cloud)だ。IT業界で飯を食べている人は、既にその利点や市場規模の可能性に気がついているだろうけれど、IT業界の顧客先もそろそろ気がつき始めた。だからIT業界でも変革が求められる。顧客のニーズに応えられなと仕事がなくなる。

変革を作るのか変革に乗るのか、どちらにしても既にカウントダウンが始まっている。

IT業界全体を見ると、儲かっている企業数は減ってきていると思う。当たり前の話になるが、変革を作ってきている企業は儲かっている。しかし、その変革に乗りきれなかった企業は売上を立てるのが難しくなり、顧客から変革を迫られていると思う。

これは統計を見ての話でなく、同業のIT産業を見て話をしていて感じることだから、全く違うかも知れない。こんな話を書くならば下調べをしてからだと思うのだが、個人のブログなので気ままに書いてみたい。読まれる方が適当に切り捨てて貰えればと思う。

さて、このクラウド(Cloud)。変革を怠っている企業からすると、ただのホスティングサービスぐらいにしか見えない。昔、地域IT産業がオフコンからクライアントサーバへ変革したが、その時はハードを買い換えれば対応できた。しかし、クラウド(Cloud)は提案や活用する企業文化の違いがそのままビジネスの違いとなりそうだ。この差を単純にお金で埋めることは難しい。しかも、競争する範囲は地域に留まらず、全世界で考えなければならない。クライアントサーバの時とはあまりにも違うのだ。だから私はこの波にワクワクしてくる。

どこに降りようか

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

2011年3月3日木曜日

本日発表、iPad2

昨夜はこたつでうたた寝をしてしまった。そして今朝のNHKニュースを見ているとiPad2が発表されたとか。いつもは先にネットで知るのだが、今回はNHKのニュース(笑)

でも、これってApple社の新製品であるiPad2がコマーシャルのように朝のNHKニュースで紹介されるとは世の中が変わったと思う。それだけ昨年発売されたiPadが世の中を変えつつあるという認識なのか。などなど色々なことを思いつつ、うたた寝をしてしまった私には忙しい朝でした。

さて、新しいiPad2。前のiPadと比べて何が変わったのだろう。

カメラがiPhoneと同じように裏と表に。重さが15%減量して33%薄くなり、ホワイトモデルも登場。そして外見から分からない部分としてCPUがデュアルコアになり処理スピードがアップ、またグラフィック処理も9倍速くなったとか。ゲーム市場にもリーチだ。

発売は米国で3月11日、日本国内は3月25日で価格は従来と同じになる予定。
これは売れてしまいそうだ。いったい原価計算はどうなっているのだろう。

この発表により競合他社のダメージは大きいと思われる。例えば日本メーカーではシャープのGALAPAGOS(ガラパゴス)。がっつりiPadと競合している製品だから、ここで大きく放されるのではないだろうか。GALAPAGOS(ガラパゴス)には一刻も早く海外進出をしてもらい、新たなGALAPAGOS(ガラパゴス)の進化を期待したい。

Appleはタブレット市場を作った。そしてiPadは世界中で発売している。アプリもコンテンツもiPhoneと同じプラットフォームで世界的に増殖中だ。既に1500万台以上のiPadを売っているのだから、同じ土俵では同じ手法での後追いは難しいかも知れない。

早くハード中心のビジネスモデルは諦めて、コンテンツなどの収益も含めて戦略を立てないと市場に残っていけそうにない雰囲気がする。特にApple TVの価格設定でそう思えてくる。

今回のiPad2の発表で、私はそんなことを思ってしまう。

今朝の松江は少し雪化粧でした(大橋川周辺)

撮影:iPhone4

日本のまん中は?

現在の日本は首都圏を中心に経済が集まり、そして仕事を求めてそこに人々が集まった。

その結果、地域には若者が少なくなり人口も産業も減少だ。そのため、全国の各地で地域を活性化を狙って、それぞれ地域の強みを生かすように様々なことを考えている。島根県や鳥取県も地理やそこに住む人々の特長、そして歴史などを強みとして考え産業の強化を図っている。

私もこの地域に生活をしていて思う。

町内は子供が減少して行事で子供たちが御輿などを担ぐ時などは、その子供の数の少なさにビックリだ。そうかも知れない、源になる若い人たちが住んでいない。ほとんど高齢者の方々になる。町内で集まると年金と生活保護とどちらが多いかの話になるし、誰々が痴呆になったので施設に入ったとか、希望者が多くて待っているとか。仕事の話などは話題にならない。

確かに私の友人も多くは県外へ出ている。本当は生まれ故郷に帰ってきたいのだろうけれど、この地域では経験を生かせる仕事が難しいのだろう。

目の前の出来事では、高齢で主を失った家が市の競売に売り出されることもあれば、そのまま放置で台風や雪で家が朽ち始めている。木や草花なら生い茂ってくるだろうけれど、まるで飼い主を失った犬みたいだ。とても悲しい。そしてこれが高齢化なのかと思う。多くの人は介護の先に待っている事について気がついていないのではないだろうか。

音もなく変化もなく、そのまま消えていく。だから地域の活性化が重要であり、そのための産業が必要だと思う。産業があれば自ずと若い人が集まるからだ。その根っこのところに注力をして、日本のまん中を全国各地にできれば良いと願う。

そして全国各地に日本のまん中ができれば、その中から世界のまん中も誕生するのではないだろうか。目指せ、次の世代へ繋がるSonyやTOYOTA、Nikonなどと言われるような日本ブランドを。

冬の鷺

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

2011年3月1日火曜日

日本の電子書籍の流通

AppleのiPhoneなどのアプリを販売しているサイトはAppStoreだ。それに対してGoogleのAndroidなどのアプリを販売しているサイトはAndroid Marketになる。

そして先日、AppStore経由で電子書籍のコンテンツなどの販売を行わないのは取扱いを停止するようなニュースが流れたが、Android Marketも同じニュースが流れた。どちらも目指すところは同じなのか?

Apple社は自社製のハードの販売とソフトの流通を握る。Googleは自社製のハードでは稼がないが、無償のAndroid OSをハードメーカーに提供することで、Android OS上のソフトやコンテンツの流通を管理したいのだろうか。もっとも、Android OSはオープンソースだからAppleと違って全てでない点が、まだ好感がもてる。

さて、Amazonはどうだろう。AmazonはKindleという電子書籍端末を発売しているが、パソコンとAndroid、iPhone向けにKindleアプリを無償で提供している。Kindle端末を持っていなくてもKindle向けの電子書籍がパソコンやAndroidやiPhoneで購入して読むことができる。あと、ヒューレット・パッカード社が発表したAndroidを使わないweb OSを使ったHP TouchPadがあるが、それにもKindle向け電子書籍が読めるようにアプリを提供するとのこと。

AmazonはKindleの専用端末に限らずに、どのようにして電子書籍を販売していくのか、その点を考えて既に実行している。コンテンツの販売としては、Amazonは一歩先に走っていると思う。

日本メーカーも協業やAndroidを使って、日本の電子書籍の流通を押さえ込もうとしているが、AppleやGoogle、Amazonの手のひらの上で踊っている感じがしてならない。そう、独自の「○○○」が無いのだ。ただ日本語や本に対する文化(流通)の違いがあるので、海外の流通システムがスッと入ってくる雰囲気はまだ感じない。それは米国で先行しているSonyの電子書籍端末のReaderでさえ、日本国内への参入は難しくさせている。

さてさて、日本の電子書籍の開国はどこから開くのだろう。よく見ると既にパソコンと携帯で開かれているとも言えるのだが、業界の多くは電子書籍端末のハードを売るところに注力をしてしまっている。

Android Market
https://market.android.com/

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撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM