2011年2月14日月曜日

NokiaがWindowsPhone7

本日、Nokia社がMicrosoft社との提携によりWindows Phone 7を採用すると新聞各社のニュースで流れている。

Nokia社は携帯の販売が世界でトップクラス。しかし、急成長をしているスマートフォンの波に乗り遅れて、その優位性がぐらついてきている。スマートフォンの販売が増えると、半比例する感じで市場比率が落ちている。さすがに「これではいかーん」となったのであろう。

Nokia社はSymbian OSを使って携帯を提供してきた。しかし、Symbian OSを使ってスマートフォンの戦略を考えるのは難しかったみたいだ。

Nokia社は2008年6月にシンビアンを買収してオープンソース化、Symbian Foundationも創設した。そのSymbian Foundationは世界中の携帯メーカーが参加したが、今年の3月で終了する予定らしい。

Symbian OSの力不足だったのか、Symbian OSをオープンソースとして成長させる土壌がなかったのか、私には当事者でないので分からない。それにしても今回はGoogle社のAndroidを使うか、Microsoft社のWindows Phone 7を使うか、悩んだのに違いない。

Androidはオープンソースソフトで、Windows Phone 7はプロプライエタリ。この違いは大きい。

Androidはオープンソースなので、自社のハードや強みにあわせて機能の追加変更が自由だ。使用にかかるライセンス料は発生しない。それに対してWindows Phone 7はプロプライエタリだから、従来のパッケージを買ってきて使う考え方と同じだ。ハードがソフトにあわせて調整をする必要がある。またWindows Phone 7の市場への活用についてもMicrosoft社が考える必要がある。

Nokia社は他のハードメーカーと同様にAndroidを採用すると、今まで築いてきた優位性が弱くなると判断したのだろう。しかし、パッケージに近いWindows Phone 7も他のハードメーカーが採用始めると同じ事になる。Androidみたいにオープンソースではなく、そのため自由度がないので先行してもメリットは少ないと思う。

一番問題なのは業界の流れではWindows Phone 7を採用するハードメーカーはあまり現れないと思えること。そうなるとスマートフォンで重視される使えるアプリの数やデータ互換は難しい。結果としては独自路線ぽいのだが、Apple社のiPhoneみたいにハードもOSもNokia社ではないから、スピード感を出せるかが分かれ目になりそう。

課題は同じ目標に向かってNokia社とMicrosoft社の二人三脚で早く走れるかだ。これはSymbian Foundationの運営よりも難しそう。私は多くのOSが市場に存在しているのが重要だと考えるので、是非ともNokia社にも成功を収めてもらいたいと思う。

強いぞ!MeeGo

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

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