そんな考え方をすると、野鳥には伝承の背景として文化があることになる。野鳥の文化とは?毎日の生活スタイルはあるけれど、そこには文化と呼べるモノがあるのか。
以前、賢いオウムについて書かれていた本の感想をブログに書いた。賢いオウムの名前はアレックス。人と会話ができて、そして楽しく遊ぶアレックス。そんな本を読んでいると、鳥のみならず、生きもの全てに人間と共通の心があってお互いが理解できると思える。
こんなことを書くと不思議に思われるかも知れないが、犬や猫などを飼っている人も同じことを思っているのではないだろうか。
だから私が野鳥と接する時、なるべく野鳥の心を理解しようと考える。
特にハクチョウが集団でいると、阪急電車の車内の会話のごとく鳴き声で喧しい。しかし、ハクチョウたちの動きと鳴き声を重ね合わすと、徐々に鳴き声の意味を察することができる。
また面白いのはウグイスだ。ウグイスは春告げ鳥と言われて、今頃から囀りを聞く機会が増えてくる。このウグイスは囀るために練習が必要みたいで、最初の頃はおかしな囀り方をする。それが段々と上手くなって、人でさえもウットリする囀り方になる。
実はスズメも凄い。何気ないスズメの鳴き声も、えっと思わせる鳴き方をする時がある。他の鳥の鳴き声を真似て遊んでいる時がありそうだ。
私は、野鳥の鳴き声の意味や囀りの練習から、野鳥にも文化があると言っても良いのではないかと考える。野鳥は人間みたいに道具はあまり使わないけれど、またその道具を作り出すことはしないけれど、そこには体を使った文化があり、そして伝承することも考えていると感じるからだ。
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