さて、米国の書店2位のボーダーズ・グループがこのような状態ならば、米国の書店1位であるバーンズ・アンド・ノーブル(Barnes & Noble)はどうだろう。このバーンズ・アンド・ノーブルも昨年末の四半期の売上が1200万ドルの赤字となっている。昨年の夏には身売りの話もあった。実店舗を持つ米国の書店。大変な時代だ。
時間の流れが早いとされるIT業界はもっと短期間に入れ替えが起きている。ここ30年ぐらいで巨人と言われたIBMの台頭でMicrosoftがあり、今度はAppleとGoogleが競争しつつ、投資家の間ではFacebookの注目度が高い。この変化を受けて関連企業も優劣がガラガラと変わる。私はそんな業界で飯を食べているのだから変化にはあまり驚かない。いや、そんな業界だから割と変化が読めているのかも知れない。だからこんなニュースがある度に「いよいよか」となる。
さてさて、日本国内はどうだろうか。書店と出版流通、そして出版社はどう考えているのだろう。MBOをするツタヤ、シャープをはじめ他業種からの参入もある。電子書籍をキーワードに考えると公共図書館だってイノベーションだ。日本国内の書籍に関する業界にも米国と同じような波が起き始めている。このまま業界再編の時代に突入なのか。ただ自然と違って波を起こすのは人間だ。だからこんな波を見ると、私はゾクゾクしてしまう。
着陸だ! |
撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM
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