生まれた時の環境もそれぞれある。個人でベンチャーとして起業する場合もあれば、大企業のグループ会社として誕生する時もある。消えていく姿もひっそりと消えていく場合もあれば、大きな赤字を出して大騒ぎになって消えていったり、国などに支援をしてもらって再復活する場合もある。正に人生に似ている。
さて、そんな企業たちの老化を少し考えてみたいと思う。
例えば生い立ちとしてベンチャー。きっと経営者となる人が強い思いや夢を描いて起業する。必然的にお金になりそうな仕事と常に向き合って、「はらはらどきどき」しながら日々を暮らす。生活は一喜一憂。
当然、お金儲けをしなければ企業として生き残っていけない。だから上手くお金を出してくれるお客さんとコミュニケーションを取る必要がある。ある意味、お客さんがその企業の先生だ。多くの場合は起業したばかりの企業が赤ちゃん。お金を出す価値を知っているお客さんが成人と言っても良いだろう。このやり取りの中でお客さんから生きていくための知恵とお金を貰う。ありがたいことだ。
さて、事業が軌道に乗り始めると少し余裕ができる。社員も増える。そうなると社内の文化を再検討して整備しなければならない。これは対外的にも求められたりする。
私はこの社内の文化のあり方で企業が老化すると考える。そこには社員の平均年齢の高齢化ではなく、その業界の平均的な文化が考えもなく導入されてしまうと、その企業の特色がなくなって成長が止まるような気がしている。ベンチャーであれば、その業界の異端児でないといけないと考えるからだ。絶えずあり得ない社内文化を作って次を超えないとダメだと思う。
きっとベンチャーで大きくなった企業は「あり得ない社内文化」で成長を続けていたと思う。そこにはSONYタイマーがあったり、安くて壊れにくい車があったのではないだろうか。企業を人生に例えるならば個性が強ければ強いほど若く、そんな若い企業であればお客さんも楽しめる。
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