携帯電話のスマートフォンと呼ばれる市場では、以前からApple社がiPhoneで一人勝ちだと私は考えている。そして電子書籍の市場はどうだろうか。これはまだ読めない。なぜならばGoogleが開発した携帯向けOSのAndroid OSがあるからだ。
私はAndroid OSが携帯電話の市場に参入するのにはタイミングが遅すぎたと思っている。これからの巻き返しには、もうひとつファクターが必要だと思える。
そのファクターとは、実はApple社のiPadが狙っている市場だと考える。
例えば電子書籍。これはコンテンツも含めてこれからだ。また、携帯電話のキャリアみたいな縛りもない。ハードメーカーとしては自由に参入ができる。電子書籍のフォーマットが世界中でオープンな規格で共通になれば、電子書籍は流通から切り離されて走り出す。
今はその直前だ。そのためハードを作っているところが普及しそうなフォーマットをサポートして販売を始めている。そのひとつがAmazonのKindleだと思う。でも、電子ブック端末のKindleの市場にも競争相手が多い。それはApple社のiPadだったり、Barnes & Noble社のnookやSony Readerなど、既にいくつもの製品が発売しているからだ。
そして価格競争へとつながる。
nookはWi-Fiモデルで149ドル。そしてKindle 2は259ドルから189ドルへ価格を下げた。nookはAndroid OSを使っているでOSの開発費だけ価格を下げることができる。また、Kindleは電子書籍の販売も含めて戦略を考えると下げる事ができるだろう。
iPadはカラー液晶を使っている。そこにコストがかかるが、基礎になる技術はiPhoneからだ。戦略的にまだ価格を下げる余裕はあると思えるが、ゲーム市場も狙っているので、すぐには無理はしないと思える。
私の頭の中では携帯電話市場よりも電子ブックリーダーの市場の方がホットだ。そして、電子ブックリーダーの市場を制した者が、携帯電話も含めて次の端末市場への足がかりとなると思える。
Barnes & Noble社 nook
http://www.barnesandnoble.com/nook/
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