ついにグーグルブランドの携帯が発売されますね。商品名はGoogle Nexus One(ネクサス・ワン)
台湾のHTCのハードにGoogleのAndroid 2.1プラットフォームを搭載。キャリアに依存しないSIMロックフリー版も発売される。ただ、日本国内での発売についてはコメントがない。先ずはアメリカ、イギリス、シンガポール、香港で販売が始まる。
こんなニュースを目にすると昔のワープロ市場を思い出してしまう。
昔はそれぞれのハードメーカーが独自仕様でワープロ専用機を作っていた。作った文章はメーカー独自のために他のメーカーのワープロでは編集することができなかった。でも、ある時期からパソコンがワープロの代わりに使えるようになって、最初は使い勝手が劣っていたが、メーカーが違っても作った文章を編集できる点や、ワープロ以外の仕事にも使えるので徐々に販売を伸ばした。徐々に使い勝手も良くなっていた。
そしてある時、パソコンで文章を作成する人の方が多くなった。それからワープロ専用機は売れなくなり、今ではワープロ専用機は売っていない。
携帯電話機も同じ様な道を辿る気がしている。日本メーカー製の携帯電話機はワープロ専用機、そしてiPhoneやAndroid携帯などは世界市場のパソコンに当てはまる気がする。
iPhoneやAndroid携帯など、パソコンと同じ様に、ユーザーがソフトを作れて販売できる。そのため次から次へと、世界レベルでソフトが開発されて使いやすくなり、専用機である日本メーカー製の携帯電話は売れにくくなる。それはワープロ専用機と同様に若い人からその波は起こってくると思うし、今は既にそんな感じになってきている。
まあ、日本メーカー製の携帯電話が売れなくなってくると、パソコンの時と同じく、日本メーカーも世界共通仕様の携帯電話機を作って生き残りをかけるハズ。今年はその判断の時期だと思う。米国のデルはしっかりとこの市場に携帯電話機を発売ことを表明している。
さて、世界共通仕様の携帯電話とは何だろう。パソコンで言えばMacではなく、Windowsパソコンだ。どこのハードメーカーが作って販売しても問題はない。Macは同じ仕様のパソコンを作るとアップル社が許さない。それはiPhoneでも同じ。
携帯電話機でそれを考えるとAndroid携帯がその位置にある。パソコンの時は巨人であったIBMが共通仕様のハードを設計と販売をした。携帯電話機ではOSとなるAndroidはGoogleが作ったが、そこにはハードを牽引するIBMはいない。Androidはオープンソースだから勝手にAndroidに準拠したハードをデルなどの他社に作ってもらえば良い感じだが、台湾のHTCに委託をして自らハードを販売する。
これがどんな刺激を市場に与えるか、気になるところである。
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