受け取ったFM-8のF-BASIC入門書は良くできていました。お決まりのPRINTコマンドの説明から始まりPSETコマンドの説明になりました。
このPSETコマンドとは画面に点を表示させる命令のことです。具体的にはPSET(320,200)と入力すると、画面中央あたりに小さな点が表示されます。この320とか200とかは座標値で画面の左上が0から始まり、横に639縦に399という座標を持っています。また色を付けたいときはPSET(320,200),1とか入力すると1の色番号で点に色がつきます。
当時のコンピュータ画面は専用のディスプレイというよりはテレビに近く、しかも文字を表示するのがやっとで、そのテレビ画面に自由に点を表示できるというのは今までにない体験でした。
これは面白いと思った私はPSETの座標を変数にしてsinカーブを描いてみました。表示されるsinカーブを見ていると、そこに無限の可能性を感じることができました。
あっという間に1時間が経過しましたが、この1時間ですっかりFM-8の虜になりました。残念なのは一緒に行った友達はプログラミングは好きにならなかったみたいです。
それから私は時間を見つけて、一人でもこのお店に通うことにしました。だってFM-8本体だけで218,000円もします。ディスプレイも必要。とても「買う」という考えはありません。
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前回の話(その4)
写真は本文と関係ありません。docomo SO905iCSで撮影しました。
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