2009年2月3日火曜日

ICタグと図書館

みなさん、図書館で本を借りたことがありますか?ありますよね。
ところで私は小学生の時に図書委員をやりました。やってみると結構面白かったです。

図書委員の仕事は本の整理整頓と貸出返却処理。昔ですからコンピュータなどありません。全て手作業のみです。背表紙にシールを貼ったり、貸出カードを作って本のポケットに入れたり、背表紙のシールにあわせて本棚の本を整理整頓したり。あと本の貸出返却として日付の印を押したりしました。

あんまり楽しかったので、家にある本も同じようにして友達に貸出をして遊んでいました(笑)

#小学校の頃はE・E・スミスのレンズマンを図書館から借りて読破しましたねぇ~。遠い目。

さて、ICタグと図書館の話に戻りますが、島根県内にある斐川町立図書館はICタグを使って本を管理しています。

ICタグとはドコモのおサイフケータイで使われている技術です。そう、機械に携帯をかざすことでカード払いやポイントが貯まったりします。非接触でカードを通したことと同じになります。

ICタグを図書館の本の管理用に使うのです。それは貸出カードの代わりに、バーコードの代わりにICダグを本に貼り付けることになります。

何が便利かというと、本の貸出処理は専用のテーブルの上に本を積み重ねて置いて画面をタッチするだけ。一度に10冊までの貸出処理ができます。そして返却日が分かるようにレシートが印刷されます。

また、貸出処理をしないで本を外へ持って出ようとすると入り口にあるセンサーで警報がなります。

あと図書館側としてはまとめて読み取ることができるので返却処理がスピーディになります。館内の本の管理も本を引っ張り出してバーコードを読ませることなく、本はそのままで読み取ることができます。

ただ、ICタグのコストがかかりますから、導入や本の購入に際してはそれなりの費用が必要です。まあ年々ICタグのコストは下がっているとは思いますが、便利に対してそれなりのコストはかかります。しかし流れとしてはICタグの導入する図書館は増えてくると思えます。

ICタグの導入に際して処理できる図書館管理システムの導入も必要ですので、図書館管理システムの更新のタイミングで検討されると思います。多くの図書館では図書館管理システムはコンピュータの更新にあわせて更新されるケースが多いので5年サイクルでの検討かと。

この時、予算が少ない図書館の場合は図書館システムにかかる費用と本の購入費用のバランスがとても重要になります。ICタグの導入だけにとどまらず図書館管理システムを含めて、図書館を管理されている司書さんがかなり悩まれるかと思います。

私は新しいモノ好きなのでICタグ導入はウェルカムなのですが、見えないところで多くの方が検討を重ねて判断をされています。だから自分の近くにはICタグを導入した図書館がないと嘆かないでくださいね。それなりの理由がそこにあるハズですから。

撮影:docomo SO905iCS

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