2010年7月27日火曜日

図書館システム

明日は「OSS次世代図書館システムセミナー」が開催される。会場は島根県松江市内にある松江テルサ別館2階。松江駅の北口を出てすぐに左だ。ローソンの上と言っても良い。

セミナー講師である原田先生は、私に図書館システムはこうあるべしと教えてくれた偉い先生だ。そして今回セミナーの案内をいただいた今井書店さんにもお世話になっている。私としてはその他の要因もあって、かなり外せないセミナーになった。

実際に松江で原田先生とお会いできるのはとても嬉しいことだし、田辺さん、小野さんにもお会いできる機会でもある。何度も書いてしまうが本当に外せない。

さて、「OSS次世代図書館システムセミナー」の開催前に図書館システムについても少し書いておきたい。

図書館システムは読んでそのまま図書館にある蔵書を管理するシステムだ。それは蔵書検索から始まり、貸出と返却とその利用者管理、書籍の発注まで行う。一般的に図書館を利用する立場ではOPAC(オーパック)と言う蔵書検索システムが開放されており、図書館内でパソコンを使って書籍を検索したり、自宅からインターネットを使って検索できたりする。

昔は図書目録カードや貸出カードを使って管理していた部分が、コンピュータ画面に向かって行うことができる。ちなみに私が小学校の頃は図書館委員をしていたので、図書目録カードと貸出カードには思い出がある。思わず「遠い目」になってしまう。

う~ん、話はそれてしまうが週に何回ぐらいだったろう。小学校の小さな図書室で図書目録カードの整理をしたり、本を並び替えたり、貸出カードの整理をしてみたり、そして貸出返却処理もした。その時は本の管理は全てカードに手書きをして管理をしていた。コンピュータなんか存在していない。本に囲まれ、本と図書目録カードを照らし合わす。そこには棚番号もある。

本を整理していると面白そうな本に出会う。今度この本を借りて読もうとか、貸出カードを見ていると自分と同じ傾向の本を借りている人が気になったりした。だから図書室は私の好きな場所の一つになった。

しかし、今の時代はインターネット。インターネットを使って大変な事がすぐにできてしまう。本で言えば、そう、Amazonだ。

私のブログを読んでくれている人はAmazonを知らないことはないだろう。少し使ってみるとサービス満点。特に「この商品を買った人はこんな商品も買っています」と教えてくれる。この感覚は貸出カードで同じ人を見つけた感じに近い。それ以外にもかなり機能を持っているAmazon。ついつい本を購入してしまう。

先ずはこのAmazon的なサービスを図書館システムが持ち始めるとどうだろう。自宅から図書館の本を検索して、「この本を借りた人はこんな本も借りています」とか教えてくれるとどうだろう。今まで以上に図書館が近く感じないだろうか。

今までの図書館システムはここ何年も大きな変化はない。だからAmazonみたいな機能も持っていない。利用者からすると徐々に不満な点につながってくるのではないだろうか。

これからは電子書籍の時代が到来する。図書館が電子書籍に対してどう対応するのか。これも考えていかないといけない。あとDVDなどのマルチメディアも一元で管理できるとよい。そろそろ、次世代の図書館システムが求められる時代がやってきたと言えよう。

いま開発するのならばOSSも面白い。OSSとは開発したプログラムを無償で公開すること。もちろん、無償で使える。

今までのソフトは開発を委託して、または開発されたソフトを買った。これは中身が公開されていないから、ちょっとした手直しなどはできない。できたとしても開発したところにお金を払わないといけない。

インターネットが普及して、パソコンが家電商品と同じ扱いになると、ソフトは特別なモノではなく、分かる人が少し手直しをして使えた方が良い。それに答えることができるのがOSSだ。OSSはオープンソースソフトウェアという。

インターネットを使って、プログラムが分かる人が機能を追加や修正をする。そのためには無償で公開されてないといけない。最初作る人は大変だが、できて評価が上がると、地球レベルで機能追加や変更がなされる。無限の可能性を感じさせる。

さて、「OSS次世代図書館システムセミナー」。このタイトルは私の希望を多く答えてくれそうな予感をさせる。私もこれから聞く立場なので、どこまでがどうだとか、これはこうだとかを言える立場ではないが、公立図書館を箱物の立場からではなく、ソフト面から機能アップしてくれそうだ。

コミュニティのProject Next-Lとオープンソース統合図書館システムEnju。私の期待はとても大である。

OSS次世代図書館システムセミナー
http://lens.typepad.jp/blog/2010/07/post-160b.html

オープンソースの図書館システム koha
http://lens.typepad.jp/blog/2009/02/koha-2a97.html

撮影:LUMIX DMC-FX01

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