2010年1月28日木曜日

本の流通を考えてみる

先日、図書館流通センターがトーハンから日本出版販売に帳合変更したと報道がありました。業界関係者でないと意味が見えない内容ですね。

本は出版会社が作ります。作った本をお客さんに届けるには流通を使って販売します。

流通経路としては出版会社で作られた本は取次会社にて在庫となります。本屋さんからの注文に応じて出荷をします。この取次会社として、主にトーハンや日本出版販売、大阪屋などがあります。これら取次会社の知られている納品先として日本出版販売はTSUTAYA、大阪屋はAMAZON、トーハンは図書館流通センター、GEOなどです。

今回の報道は、今までトーハンから仕入れをして販売していた図書館流通センターが日本出版販売からの仕入れになるという話です。さて、これがどれぐらい影響力を持っているのか。

取次会社の日本出版販売とトーハンはどちらも6,000億円ほど。次に大阪屋が1,200億円になります。全体で2兆円産業と言われています。

今回の帳合変更により、本を図書館に販売している図書館流通センターの売上げ200億円が、トーハンから日本出版販売へ移動する感じですかね。書籍と雑誌全体の売上比から見ると大きな影響はない感じがしますが、図書館流通センターの販売している図書館の市場で考えると何らかの影響がありそうです。例えば地域の本屋さんとか。

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