2009年12月15日火曜日

携帯電話のNexus One

Google社は携帯電話用のOSとしてAndroidをリリースしていた。オープンソースソフトウェアとして提供しているのでAndroidはGoogle社でなくても自由に使うことができる。そのため、携帯電話を開発・販売している会社からAndroid携帯として販売されていた。

ところが、Google社も携帯電話を設計・販売するそうだ。さすがに製造について台湾High Tech Computer(HTC)社に委託だ。

携帯電話はアップル社が販売しているiPhoneが広がりを見せている中、ガッツリと競合となる感じがする。しかし、この二社の考え方は違うので、市場がどう受け入れるかによって勝敗が決まるだろう。

アップル社のiPhoneに搭載されているOSはアップル社の開発したiPhone OS。これはオープンソースソフトウェアではない。従ってMacと同様に他社のハードメーカーがそのOSを搭載して販売することはないだろう。

それに対してGoogle社のAndroidはオープンソースソフトウェア。他社のハードメーカーも自由に採用して携帯を販売できる。また中国の会社みたいにOSを改修して、まるで自社が開発したOSみたいに利用することができる。

この競合の状態は昔のパソコン市場と似ていると思うのは私だけだろうか。

そう、昔あったアップル社とIBM社の戦いだ。その時もアップル社は独自ハードとソフトでパソコンを販売していた。IBM社の方はハードの販売は自由にさせて、OSはPC DOSで市場を押さえていた。その結果、他のメーカーは駆逐され、この二社が世界を制覇した。まあ、IBM社はPC DOSをマイクロソフトに作らせていたので、その後Windowsでマイクロソフト社が台頭することとなった訳だが・・・。

今回のNexus Oneもそれをイメージさせる。iPhoneのハードまで抱え込むアップル社に対して、OSを軸として展開するGoogle社。似ていると思いませんか?違うとすれば、OSがパッケージ販売からオープンソースソフトに変わった点。これは時代の流れだと言えるだろう。今さらパッケージ販売では世界を制覇できない。だから当然の変化の部分だ。

日本はパソコンの時もガラパゴスだったが、携帯も同様にガラパゴス化して蚊帳の外だ。そして、きっと黒船を受け入れる日がやって来る。いつの時代も高度なハード技術を世界に対して生かし切れないでいる日本。日本国内の携帯電話のキャリアーは海外の会社を買っている暇はない。私はお金でお金を生むことは考えない方が健全だと思う。海外でもインフラ整備で終わってしまいそうだ。

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