2009年11月17日火曜日

OPhone

デルからOPhoneの正式発表がありました。ついにデルも携帯市場に参入だ。

OPhoneとはグーグルが開発したAndroidをベースに中国にある中国移動社が策定した。スマートフォン用のOSだ。Androidはオープンソースソフトウェアだから、中身が公開されていて誰でも自由に改変ができる。ただし、改変を行うとAndroidと同様に公開しないといけない。すなわち、何種類ものAndroidが開発公開されることになる。

そしてハードを作っているところは、Androidの中身が公開されているから自社の開発するハードに採用しやすい。また、使用にあたってのライセンス料を支払う必要はない。Windowsのように独占して市場に影響を与える心配は少ない。だからデルからOPhoneを使ったスマートフォンの発売は自然な流れだと思う。

携帯電話は日進月歩。日々パソコンに近づいている。いや、数年前のパソコンと同じ機能を既に持っている。また、これから求められる市場はiPhoneが作り上げたアプリケーションを主軸にした市場。

当然、パソコンを作って販売しているメーカーは狙わない手はないと思う。

それじゃ、どこから参入できるか?少なくともガラパゴス化してしまっている日本市場ではない。既にドコモなどAndroid携帯を扱っているが、あれは本質ではない。だってAndroidそのまま携帯だからだ。オープンソースソフトウェアなら、改変をして特徴を持たせないと、ただ単にライセンス使用料が無料なだけで特徴を使い切っていない。

どこが出しても同じ携帯になる。それでは良くも悪くもiPhoneを追いかけている状態だ。

それに比べて日本よりも大きな中国でAndroidを改変して、名前まで付け直してオープンソースソフトウェアで公開されたのであれば、それを使わない手はないと思う。それにベースがAndroidであれば、将来他の改変ソフトが出てきても対応はできるだろう。

それにしても日本のもの作りはソフトからのアプローチにとても弱いと感じる。Android携帯を採用するのであれば、おサイフケータイ対応にして、「おサイフスマートフォン」ぐらいでも出せば良いのにと思ってしまう。世界最強の日本のもの作り産業がもったいない。

本当はAndroidに競合する、オープンソースソフトウェアのOSを開発してもらいたいところである。そこにドコモは投資をするべきだ。会社を買うビジネスモデルは後追いで終わる。

ハードもソフトもすぐには開発はできない。
どちらも同じ感性で考えないといけないと思う。

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