コンピュータの再インストールのために、バックアッププログラムの入ったCD-Rをコンピュータに入れた。どうしたことだろう、CD-Rを認識しない。
それでCD-Rを取り出して見てみると読み取り面(光を反射する面)に黒いシミがある。表面ではなく内部が黒い。どうやらレーベル面が経年変化をしてCD-Rの読み込み面に影響を与えてしまっている感じだ。外周と内周の部分がギザギザに黒くなって、中面も黒いシミができている。なるほど、これでCD-Rを認識できない訳だ。
CD-Rの寿命は短いと聞いていたが、このCD-Rは10年ぐらい前に購入して書き込んだ。MacBook Proを購入した時は使えていたが、この数ヶ月のうちに急に読めなくなった。いや、症状としては徐々に進んでいたのだろうけれど、読めない限界点に達したのだろう。
このCD-Rは大切な内容をバックアップしていた。さすがに困ったが、CD-Rのバックアップを作成していたことを思い出した。探すこと少々。CD-RのバックアップCD-Rを見つけた。ドキドキしながらコンピュータに入れると認識した。ホットする。
CD-Rが販売され始めた頃は永遠のバックアップメディアの印象があった。とりあえずCD-Rにバックアップすれば安心だった。しかし、数年経って「実は寿命が短い」ことを知らされる。
そして目の前には10年で読めなくなったCD-R。
永遠とは言わなくても100年ぐらい先に残すためのメディアはいったい何を使えば良いのだろう。今は容量比較するとハードディスクが安い。だから大容量のハードディスクに重要なプログラムやデータを保存するのが手軽だけれど、ハードディスクは精密機器だ。何らかの要因で動かなくなってしまうと読み出す事ができなくなる。
やはり、定期的に新しいメディアに移していくしかないのだろうか。CD-RもDVD-RもハードディスクもUSBメモリも。あ、私はBlu-rayは持っていない。
そう言えばビデオテープも寿命がある。経年変化でテープが伸びる、カビが生える、それより先に再生する装置が壊れてしまう。このためDVD-Rへコピーした人は多いだろう。でも、それだけでは危ない。重要な内容のモノは定期的にコピーを繰り返した方が良い。
コピーの手間を考えると、バックアップはその本人しかできないだろう。国宝級になると別だが、他人は価値を見いだせない。持っているモノはその世代で消えていく運命なのかと感じてしまう。ひょっとするともっと短くて、野鳥の巣と同じかも知れない。
撮影:docomo SO905iCS
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