2010年7月22日木曜日

変わらないこと

変わらないこと。少しこの言葉について考えてみました。

とは言っても何をテーマに「変わらないこと」が先になりますが、生活や仕事をテーマに考えてみたいと思います。

私は初めて就職をした頃、それまでのバイト経験から「日々成長する」を意識していました。だから就職して仕事に慣れてくると「これではダメだ」と思うようになりました。そう、絶えず新しい技術をキャッチして使ってみるためには時間が足らない。そんな生活に焦るようになりました。

ある日、人から「晩酌しているの?」と聞かれたときは「呑んでいる時間はもったいないので晩酌はしていません」と答えていた時期があります。いま考えると凄い話をしていました。

昔、アルバイトをしていた時のように絶えず技術力を高めていきたい。そのためには時間がいくらあっても良い。しかし、一番多くの時間を費やす仕事では新しい技術は求められません。

その時は「変わらないこと」が嫌でした。それは向上心だったと思いますが、いま思い返すと「変わらないこと」が嫌いではなく、「変わらないこと」が好きだったと思います。そう、私も含めて多くの人は「変わること」よりも「変わらないこと」が好きなんだと。

技術力を高めて「変わっていく」ではなく、技術力を高める努力が「変わらないこと」だと思えるようになったからです。

でも技術力を高める努力は好きで始まった訳ではなく、アルバイト先の社長や専務が求めたから。そしてアルバイトを始めるきっかけは友達が作ってくれた。変化が起きる時は必ず人が干渉して、その結果として変化を受け入れているのではないかと。

そう考えると本人の意志で「変わっていく」訳ではなく、「変えられていく」が正しい。そして本人は新しい環境でも「変わらないこと」を望んで生活を営む。
「変わらないこと」への意志が強くて人との出会いが多い人は、周りの人から見ると「大きく変わっていく」感じを受けたりするのかなと。

#実は保守的な人ほど革新的な人に見えたりする。

さて、そう考えると「変化が欲しい」と思っている人は人との出会いが少ないかも知れないですね。あと出会いがあっても同じ思考の人たちばかりで、似たような思考から抜け出ることがない。でも、そこには「変わらないこと」があるのだから、居心地は良いハズだけれど、「変わらないこと」への努力がないので物足りなさがあるのでしょう。人は努力をしたいのですね。きっと。

撮影:docomo SO905iCS

0 件のコメント:

コメントを投稿