2010年4月24日土曜日

Appleの戦略を考えてみる

ノートパソコンも携帯もAppleになってしまったので、今後のAppleの戦略を私なりに考えてみる。

先日、Appleはモバイル広告プラットホームiAdを発表した。これはiPhoneやiPadのアプリで広告を支援するプラットフォームだそうだ。どうやら、広告収入をアプリ開発者とAppleで6対4で分け合う。

Googleの主な収益は広告料。これから新聞やテレビに支払われていた広告料が、増々インターネットに移ると思われる。私はその受け皿として、どこがどう動くのか、とても気になっていた。Appleがその市場を狙って動き始めた。

もっとも広告ビジネスを手がけていた会社を買収すると言う伏線はあった訳で、ある程度は予測はできていた。

さて、どんどんインターネットによるイノベーションが形を表してくる。そのひとつとしてはIT業界はパッケージ販売がうまくいかないビジネスになったこと。ハード主体にしていた巨人IBMがソフト主体のマイクロソフトに奪われてしまった時のように、今はマイクロソフトがGoogleに奪われようとしている。

コンピュータがコモディティ化してしまった現在、IT業界はハード主体ではなく、そしてパッケージ主体でもなくなった。次はコンテンツ主体に変わってしまいそうだ。

テレビ離れが進んでテレビ業界の広告料がインターネットへ流れようとしている。それをどう受け取るのか。Googleみたいにコンテンツサービスを無償で提供。それにより広告料を集める。これはコモディティ化したコンピュータ業界では正しい戦略だ。

以前、コンテンツの価値は流通が決めるとブログに書いた。インターネットを利用したコンテンツの流通コストは低い。しかも全世界が対象になる。

テレビに取って代わって無料でコンテンツを十分に提供可能だ。今はgmailなどのサービスだが、テレビ番組に変わるようなコンテンツサービスも世界レベルで始まる。いや、そこへ参入するビジネス。それがハードとソフトが一緒になったiPhoneやiPadとiTunes。

ハードを持たないGoogleとハードを持つApple。広告業界で火花を散らす。日本のコンピュータメーカーはまだハード中心だ。(続く)

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