こんな話をすると大概の人はビックリするが、自宅の生活環境にはエアコンがない。いや、エアコンがなかった。だから夏は暑いし、冬は石油ストーブを焚いた。しかし、エコポイントの減額を目前にエアコンが安くなっていたので、また灯油が高くなっている理由でエアコンを買うことにした。
寒くなる前、エアコンを取り付けに工事の人が来た。そして工事の人が言った。「えっ、エアコンをお使いでなかったのですか?」と。また「今年の夏は暑かったでしょう」とも言った。
確かに今年の夏は暑かった。だから1人1台の扇風機で暑さを凌いだ。その姿を思い出すと笑ってしまう。
そんな話を工事の人としていると、エアコンの取り付けが終わった。
エアコンのスイッチが入る。ゴゴゴッと音を少し立てて、間をおいて温風が出始めた。決して初めてエアコンを見る訳ではないが、生活している環境の中にエアコンがあるのは新鮮な感じがした。
急な温度上昇のために戸が軋み音を立てる。そして室温上昇とともに湿度が下がる。今までは石油ストーブだったので湿度は上がっていた。今度は湿度が下がるのだ。石油が燃えるときに水ができるので湿度が上がる。エアコンは燃えないから室温の上昇に対して湿度が下がる。理屈は分かるのだが、生活している部屋で起きると不思議な現象。
エアコン。今さらながら最初に考えた人は偉いなと思う。気化して冷えたガスを圧縮して熱くする。その熱で暖を取る。だから電気ヒータよりも効率が良い。効率が良いので部屋全体を暖かくできる。
でも、これで良いのかとふと思う。火を使わない人間って、何か文明をひとつ捨ててしまったような気がする。もちろん、野鳥たちがエアコンを開発することはない。火も熾さない。でも車が電気自動車向かってエンジンを無くしていくのと同じぐらいな寂しさを感じてしまう。
火で暖を取らない人間。これに慣れると宇宙旅行もできそうだ。それにしてもエアコンを取り付けたぐらいで、こんな事を考える人間は珍しいと自分も思ふ。
撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM
オッス!
返信削除家もこの春、18年間動いていたエアコンが壊れた。
霧ヶ峰の上から二番目の機種を4諭吉で購入
取付は、知り合いの電気屋さんでタダ
もちろん、エコポイントももらった。
この度のエコポイントはこれだけになる模様。
追伸。
返信削除ちなみに、能力はいちばんちいさいの
動いているときは、監視されているような気がする。
インターネットに接続するエアコンが出てくると、
返信削除まさに監視エアコンかも知れない(笑)