インターネットの普及段階にインターネットで産業革命が起きると言われていた。あれからもう何年経つのだろう。そして本当に産業革命が起きたのだろうか。
確かに身近な道具としてインターネットは役に立っている。しかし、それで産業が革命した?と尋ねると、多くの人はきっと「まあね」とか、「あまり変わらないのでは」とか、必ずしも「Yes」とは答えないと思う。
ふと、ふり返るとインターネット産業革命はITという言葉に置き換わり、今まで使っていた道具か進化した程度に留まった。
それはホームページを閲覧してモノを購入したり株を売買したり、そして携帯でメールを交換したり。確かに情報を得るためには便利になったが、それは便利な道具や通信手段ができただけで、それで産業革命しているとは言い難い。
それではインターネットでは産業が革命できなかったのかと言うと、実は多くの人が目に見え始めるのはこれからだと思える。私は不景気によりニーズが刺激されて、これからもっと具現化を始めると思う。
インターネットの産業革命だから、インターネットが普及する前の主要な企業を幾つか思い出してもらいたい。それが今ではどうなっているか。インターネットの影響で売上が増額したか減額したか考えてもらいたい。
先ず、筆頭となるのはマイクロソフト社だろう。Windows95を販売後にインターネットが普及を始める。当時は一番安いインターネット接続端末としてWindowsパソコンが買い求められた。インターネットの普及にも一役を買ったが、Windowsはインターネットの波に乗った感じだ。
でも、それは産業革命ではないと思う。それ以前にソフトのパッケージ販売はあったし、プリインストールもあった。それらの形態は変わっていない。販売数量が莫大に増えただけなのだ。気がついてもらいたいのはインターネットの影響により、WindowsやOfficeのバージョンアップでの売上が難しくなってきている。インターネットがなければ、Windows95、Windows98、WindowsSE、WindowsXPの時のように2,3年のサイクルでバージョンアップや新商品が登場しても市場に受け入れられただろう。
それがどうだろう。追加機能はいらないとか、前のバージョンが使い勝手が良いとか、多くの不満を述べられて、マイクロソフト社が思った通りに商品が売れなくなってきている。既に市場が成熟してしまった感はあるが、私はそれだけの要因ではないと考える。
パッケージは作り手が企画立案して世の中にリリースする。開発始めは利用者の立場だったので、次々と良いアイディアが思い浮かび、または強い思いがあり、それを作り上げる。だから市場に受け入れられて売れる製品になる。
しかし、成功を収めてメーカーという冠が付くと発想が市場から離れていく。開発者側の立場でモノ作りを考えてしまう。徐々に利用者の発想が薄くなる。どうも会社維持のためにコテコテの機能追加を優先してしまう。それにより市場とメーカーのギャップが生じる。
#このところ政治も政党のためにどうするかがテーマになるが、
#これも流れが同じかも知れない。
ギャップが生じることで新しい企業が参入できるきっかけとなる。それは巨人IBM社からマイクロソフト社が入れ替わった時と同じだ。汎用コンピュータからパソコンへのシフト。しかし、この時は物の変化だった。
インターネットでは情が流れる。これは物主体ではなく、情の考えでアプローチが必要だ。ここを間違えると波に乗れない。
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