絶滅したトキを復活させるべく、本日トキの第二回目の放鳥を佐渡で行ったそうだ。その数はたった20羽。
野鳥は自然の中で頑張って生きていると思う。少し自然環境が変わるだけで関係した種の野鳥が増減する。身近なところではカラス。カラスは人間の出すゴミが増えることで数を増やしている。そんなカラスはハトを食べる事例がある。だから人間の出すゴミが減ると、増えてしまったカラスの数は減るかも知れないが、他の野鳥の数も減る恐れがある。
トキが絶滅したのは環境の変化だ。それは人間が介与しているかも知れないし、他の野鳥が影響を与えていたかも知れない。また食べるものが減少して絶滅したかも知れない。そこには多くの要素があり、そのバランスがトキの環境に合わなくなった。だから絶滅をした。
トキが絶滅した自然環境を元に戻すのは人間には難しいと思う。できたとしても時間がかかるだろう。
そんな中、海外からトキをもらってきて放鳥。放鳥されるトキは大変だ。環境が十分ではないし、安心して群れるための数は少ない。天敵から襲われたり、食べるものが見つからずやせ細っていく可能性が考えられる。
この前はカラスに襲われていたトキの写真がネットに流れていた。実に悲しい。これは人間が起こした悲劇だ。あと猛禽類の野鳥だっている。
トキの食べ物はドジョウ、サワガニ、カエル、タニシ、昆虫など。これからの季節は見つけるのが大変だ。野鳥の繁殖期は春が多いが、食べ物が豊富になるからだ。野鳥は常に食べるものと連動して生活している。
野鳥の群れからはぐれた傷ついた野鳥を放鳥するのとは訳が違う。自然環境が合わないから絶滅したのに、そこに放鳥するのは自然環境が許さない。日本にトキを求めるのは自然に任せて、人間の手では諦めるのが良いと思う。私は放鳥しているトキの写真を見るのが辛い。
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