2011年2月15日火曜日

言ってみるのと言ってしまう

気になることは「言ってみる」のと「言ってしまう」の違い。

最近、テレビのニュースなどで「この人は目的を持って発言しているのか?」と思えるシーンが多い。そして「この人は」が多かったりする。

私がそんな人たちの話を聞いていて共通する点は「言ってしまう」感だ。それは取りあえず言いました。だから後で怒らないでね。これで私もあなた方と同じ立場だからね。みたいな自己防衛のための発言だ。

本来、会議や発言の場などは「交渉の場」なのだから、こんな発言をすると、相手からこんな話が返ってくると想定しなければならない。想定も無しで発言をして話が平行線になると話が収束しない。自分は「A」と思っていても、相手の立場を尊重して「B」と言ってみて、自分が考える結論に近づけようと努力すること。これが会議や発言の場だと思う。

しかし、今は「言ってしまう」が多すぎる。これでは昔ドラマで見た海に向かって叫ぶと変わらない。会話のチャンスを失って平行線どころかどんどん離れていってしまう。呆れてしまうばかりだ。何を導きたいのだろう。

探偵のドラマのように推理を組み立てる。だからこうなんだと紐を解く。それと同じような話の組み立てをお願いしたいと思うのは私だけだろうか。もっとも話にストーリーや落としどころを考えていなければどうすることもできない。

1・2・3で元気よく!

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

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