オープンソースな人達は仕事でもプログラミングをしているが、家に帰ってから趣味でプログラミングする人。また、プログラミングという仕事はしていないが、あるきっかけでプログラミングが好きになり趣味としてプログラミングをする人。などなど。
そしてイイモノができると人に認めてもらいたいと衝動に駆られ、発表の場としてインターネットを使う。「これ良いだろう」とか、「この技術を見て」とかを情報発信する。
そして良いモノなら賛同者が集まる。「これ良いよね」とか、「私にも手伝わせて」とかいった風に。そして次第にインターネットでコミュニティを形成する。
そんな生い立ちだと、開発したモノにプライスを付けても良いのだろうけれど、あっさり無償で提供をする。また賛同者が多ければ多いほど、協力を得るためにプログラムの中身を公開する必要があるし、また技術を認めてもらうためにも公開が必要になる。
今までのプログラミングは閉じられた世界。これがオープンな世界へと変わっていく。しかも開発は一人で淡々とするのではなく、みんなで楽しく開発をする環境になっていく。だって「好きだから開発をしている」が原点だから、その点についてはブレないのだ。食べていくための本業は別のところにあったりするし、好きなことだから無償でも問題ない。
開発の手法もビジネスベースで一般的だった、最初に仕様を固めてから作るウォーターフォールから、作りながら仕様を固めていくアジャイルへとシフトしている。だって好きで作っていると、後から「この機能があると便利だよね」となる。受注して金額が決まってからのシステム開発ではできない手法。ある意味、パッケージの開発スタイルに近いかも知れない。
そんな手法だから最初はしょぼいソフトで公開になる。しかし時間と共に改良されて、気がつけばとんでもないソフトになったりする。だって利用者側も評価する立場としてコミュニティに参加できるから尚更だ。これはパッケージにはできない技。
一度、オープンソースな世界に関わると、今までの開発手法が古く感じたりする。先ず、どこで儲けるのか、そんな発想が変わり始める。そしてこの発想の変化には必ずしもIT産業だけに留まらず、他の産業でも活用できるのではないかと考え始める。そうなると頭の中で「このビジネスモデルならオープンソース的に展開するとこうかな」と、ますます空想が楽しくなってくる。まったく不思議だ。
そして思い始める。これが少し前に言われていたインターネット産業革命かも知れないと。
その時代の新しい手法やモノの考え方、新しい市場価値観などがジワジワと広まってくる。これは決して教えてくれるモノではなく、自分で気づいて楽しく行動する部分。だからウッカリしていると年配の経験者ほど取り残される可能性が高かったりする。もう少し後で、これが産業革命なんだと思った時には既に後の祭り。だから今まで立派だった企業が、市場ニーズから取り残されて消えていくこともあるのかと思う。
産業革命はチャンスでもあると同時に、今までトップランナーだった企業が没落する恐れもある訳だ。世界規模で自動車産業に留まらず、これからは多くの業種を越えて革命が起きそうだ。
撮影:Canon EOS 50D TAMRON SP 17-35mm F2.8-F4
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