先ずは全体を三つに分けて章立てをして、第1章は「なんだろう」で子どもたちに問いかけです。第2章は「白鳥のくらし」で人と変わらない暮らしを感じてもらいます。そして第3章で「ぼくはここだよ」の実話のお話です。
■ さて、子どもたちの反応は
第1章では子どもたちは大騒ぎ。私の想像以上に言いたいことを言いまくってくれます。私も想定していない答えにビックリしながら楽しく進めることができました。お互いに話がしやすくなったところで第2章につなぎます。
第2章では「冬になるとシベリアから白鳥が飛来してきて、まだ幼鳥はうまく着水できないから迷惑をかけるけど、白鳥みんなに暖かく見守ってもらっている。失敗を何度も繰り返して上手になる。また暮らし方も人と同じで、私たちと共生しているんだよ」と話をするのですが、子どもたちの突っ込みが実に楽しい。
第3章ではあれだけ賑やかだった子どもたちが静かに聞き入っている。授業が始まって30分以上も経っているけれど集中力は大丈夫。子どもは気が散りやすいと言うけれど、大人よりも集中力があると感じるときです。おはなしが終わったところで、私の好きな本を数冊紹介しました。
■ 私が子どもたちの前でお話しさせていただいていつも思うこと
それは子どもたちの心の広さです。大人になると気がつかないうちに心が狭くなっていると恥ずかしくなります。きっと、おはなし会は大人が子どもにしてあげるだけでなく、お互いに大切な何かを交換する場なんでしょう。人が集まるということはそんなことかも知れません。
■ 私が子どもたちに伝えたいこと
私の話を聞いてくれた子どもたち。これから野鳥に興味を持つと、実はいつも野鳥が側にいることに気づくと思う。嬉しいときも、怒っているときも、悲しいときも、泣いているときも、気がつけばいつも一緒。本もそうだけど自然はあなたをひとりにはさせない。そのためにも素敵な本をいっぱい読んで自分の世界を広げて欲しい。
■ 最後に
今回、貴重な機会を作っていただいた方々には感謝でいっぱいです。
ありがとうございました。
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本の学校の山本です。またお邪魔しに来ました。
返信削除「大切な何かを交換する場」「自然はひとりにはさせない」という言葉が特に心に残りました。こんどおはなし会がありますが、私も子どもたちにこんな優しい言葉を手渡せる大人でありたい、と思います。そして子どもたちが差し出してくれる優しさを受け取り、交換する場を・・・作り出せるよう、努力しなくてはと思いました。
また素敵な文章をありがとうございました。
生涯読書をすすめる会に参加しなければ、本を通して子どもたちと接する機会がなかったと思います。私の方こそ、そんな機会を与えてくれた生涯読書をすすめる会の皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。
返信削除「ぼくはここだよ」に参加してもらった子どもたちの感想文に泣きました。
返信削除それは悲しくって泣く涙ではなく、嬉しいことでもあり、楽しいことでもあるのだけれど、子どもたちから元気をもらえたから。
そう、きっと元気涙。
それは私の一生の宝物です。