なぜ、家禽と野禽で鳥インフルエンザが流行るのか。これについてNHKのラジオで流れていた。ここ数年でアジアでの養鶏が増えたが十分な管理がされておらず、アジアの養鶏場で鳥インフルエンザの検査を行うと半分ぐらいの養鶏場から鳥インフルエンザが検出されるそうだ。
野禽の鴨は鳥インフルエンザに感染しても発病しない。そのためアジアで感染した鴨がリベリアなどに渡った時に他の野鳥に感染させる。シベリアで起きていることが日本でも起きていると推測している。日本に渡ってきた鴨から白鳥や鶴へ感染。白鳥や鶴には免疫がないので感染をすると発病して死んでしまう。あと発病した状態では渡っている途中で力尽きて死んでしまうので、白鳥や鶴が渡った先で鳥インフルエンザを広めることは考えにくいそうだ。
そんな野禽の状況。野鳥の糞などを経由して家禽へと感染をする。白鳥や鶴と同じく家禽は免疫がない。感染すると白鳥と鶴と同じく発病して死んでしまう。
鳥インフルエンザの封じ込めは世界レベルで実施していかないと難しい感じだ。日本の養鶏場でネットを張ったり消毒していてもなかなか覚束ない。レッドデータブック(絶滅危惧種)は深刻だ。鹿児島県や山口県に飛来するナベツル(鍋鶴)も絶滅危惧種だ。
養鶏産業や日本の食のためにも、人から人への感染予防のためにも、短中期にわたるグローバルなアクションプランを国は検討していく必要があると思う。
また、宮崎県内の鳥インフルエンザが確認された養鶏場では鼠が出るので猫を養鶏所内に飼っていたとのこと。この猫がどのような扱いになっているのかも気になるところだ。
鳥インフル 南アジア5カ国が感染国:インド、人へは未感染(インド新聞)
http://indonews.jp/2010/11/5-48.html
夕焼けの山 |
撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM
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