2011年7月18日月曜日

定年後の仕事

私の知り合いの知り合いに、福島原発へ行く人がいる。定年後の仕事として行くらしい。日当は2万円で、後の面倒も見てくれるとのこと。本人は、もし十数年後に何かがあっても悔いはないらしい。私は身近なところでこんな話を聞くとは考えなかった。凄いショックだ。

確かに若いと、十数年後に何かがあった時は、一生を棒に振るほどの事になるが、定年後ならばその影響も低い。しかも、日本国に対して忠義を尽くしている気持ちにさえなる。

今後は定年がいつになるのか、それは65歳なのか、70歳なのか、自分の親を見ているとかなり頑張らないと年金支給までかなり遠く感じる。しかも、年金支給まで今の所得の保障はない。また、福島原発の事故が収束しなければ、いや、何十年も放射性物質が放射線を出し続けるならば、そこで従事する人たちは被爆を伴うので人員の交代は避けては通れない。

そんな事を考え始めると、徴兵制度みたいに70歳になったらお国のために福島原発へ行ってくれと、赤紙が、いやエコのイメージで緑紙が来るのを想像してしまった。そして緑紙を受け取って万歳三唱で公共職業能力開発施設経由で福島原発へ。この費用は消費税を増税して捻出か。

放射線は直ちに影響はないから、日本人の平均寿命が少し短くなるかも知れないけれど、年金制度の負担も少なくなる。胸に付けた線量計が200マイクロシーベルトと表示したらお役目が終わる。これで日本国が綺麗になるならば、そして次の世代のために貢献できると頑張ることができる。私はそんな定年後の仕事をイメージしてしまう。

それにしても、あと何年で被爆を伴う作業は終わるのだろうか。それまでに何人の人が被爆をしないといけないのだろう。

荒神谷遺跡の2000年ハス

撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM

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