タイトルを「野鳥と本のある暮らし」に変えたので、私の好きな本を紹介させていただきます。
最初の1冊は「ある小さなスズメの記録」著者はクレア・キップスさん。
1953年にイギリスで出版、そして世界中で翻訳されて大反響を呼びました。私が読んだのは2010年に再翻訳されて文藝春秋から出版された本。翻訳は梨木香歩さん、装画は酒井駒子さんです。手の込んだ装丁は大久保明子さんでプレゼントにも良いかと思います。
「ある小さなスズメの記録」は実話で、著者のクレア・キップスさんと共に生活をした一羽のスズメの記録になります。しかし、読み始めると感動の嵐でした。下手な小説より感動します。
さて、その内容と私の感想は・・・
クレア・キップスさんがお家に帰ってくると玄関に小さなスズメの雛が落ちていた。孵化したばかりか、まだ小さくかなり弱っていて鳴く力もない。朝までもたないだろうけれど、お家で布にくるんでやって寝ているとスズメの鳴き声で目が覚めた。
私はこれだけでも泣きたくなるところ。でも、この話はもっと凄いことになる。その小さなスズメはクレア・キップスさんと生涯を過ごすのだけれど、その先には考えられないことが待っていた。スズメは幼鳥から活発な成鳥、そして老鳥となる。そこには次々と不思議なことと困難が訪れる。小さなスズメが工夫と努力で克服する姿は「生きること」の素晴らしさを私に再認識させる。その小さなスズメの名は「クラレンス」、可愛くもあり、美しくもあるスズメの記録だ。
あとがきは翻訳をされた梨木香歩さんが書いている。これにも感動してしまった。全て読み終えて改めてタイトルを見ると、そのタイトルがいっぱい語りかけて、また涙がでてくる。是非とも鳥の好きな方に読んでもらいたい本だ。私のオススメの一冊。
さてさて、使っている写真は私が撮影した写真で「ある小さなスズメの記録」とは関係がありません。あしからず(^^;)
撮影:Canon EOS 7D EF300mm F2.8L USM,EXTENDER EF2X
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