2008年12月23日火曜日

カメラ玩具 ~おもちゃに残る親の心~

昨夜デジタルカメラを持って家の中をウロウロしていたら、
幼い頃に持っていたカメラが畳の上に転がっていた。

あまり懐かしいのでデジタルカメラで撮影する。
猫のおもちゃになっていたのだろうか。

傷だらけのカメラ。フイルムは紙で巻いた物を使い、それでいて 
35mmサイズ。シャッター、絞りは自分でセットする。

レンズにはしっかりとメーカー名、レンズの焦点、明るさが
明記してある。印刷はしっかりと墨入れ。最近のカメラは
もっこりシルク印刷が当たり前。

手のひらに乗るサイズで軽い。これを何かある度に持ち出して
家族の写真を撮っていた。それは4、5才の頃。まだ小学校に
行っていない。

今でもシャッターが切れる。フイルムの巻き上げノブは取れて、
もう巻き上げる事はできない。ファインダーは緑色。
覗くと一面緑色の別世界。さあ構図を決めなさいと訴えてくる。

このカメラで何回シャッターを切ったのだろう。
若かった父、母の姿を思い出す。そして甘えん坊だった私も。

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