昨夜デジタルカメラを持って家の中をウロウロしていたら、
幼い頃に持っていたカメラが畳の上に転がっていた。
あまり懐かしいのでデジタルカメラで撮影する。
猫のおもちゃになっていたのだろうか。
傷だらけのカメラ。フイルムは紙で巻いた物を使い、それでいて
35mmサイズ。シャッター、絞りは自分でセットする。
レンズにはしっかりとメーカー名、レンズの焦点、明るさが
明記してある。印刷はしっかりと墨入れ。最近のカメラは
もっこりシルク印刷が当たり前。
手のひらに乗るサイズで軽い。これを何かある度に持ち出して
家族の写真を撮っていた。それは4、5才の頃。まだ小学校に
行っていない。
今でもシャッターが切れる。フイルムの巻き上げノブは取れて、
もう巻き上げる事はできない。ファインダーは緑色。
覗くと一面緑色の別世界。さあ構図を決めなさいと訴えてくる。
このカメラで何回シャッターを切ったのだろう。
若かった父、母の姿を思い出す。そして甘えん坊だった私も。
0 件のコメント:
コメントを投稿